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「春紅葉:はるもみじ」。多くの人にとって、あまり聞き慣れない言葉かもしれません。芽吹いたばかりのモミジの葉は赤味を帯びています。そのため、ごい早い若葉の頃のモミジには紅葉の初めの頃のような風情があり、そのことをしゃれて言った言葉です。江戸時代の園芸書にも、「春のモミジ」の魅力に触れたくだりが出ています。
 しかし、東北・北海道で「春紅葉」というと、意味がやや異なります。雪が解け、山の木々が葉芽をふくらませる季節になると、山は全体にうっすらと赤味を帯びます。やがてごく淡く、赤、黄、緑が山肌に滲むように浮かび上がります。この早春の山の景色が、東北・北海道の人々が呼ぶ「春紅葉」です。
 このように私たちの生活には、花や木の美しさ、変化、喜び、哀しみ、感謝などの感情で溢れています。それは遠くいにしえの時代から、現在、未来と続きます。
 それをHerbarium(ハーバリウム)で表現してみました。机の片隅に、窓枠に、ベランダに。。。Herbariumの魅力は、あなたの心に潤いを満たしてくれます。